子犬が咳をしていたら・・・(ケンネルコフ)
ケンネルコフ
ケンネルコフは犬アデノウイルス2型や犬パラインフルエンザウイルスの感染、さらに細菌の二次感染などによっておこる気管気管支炎です。
主に咳やくしゃみなどが見られ、まだワクチンプログラムが終わっていない子犬によく見られる病気です。
検査
咳は、放っておくと咳をすることによって咳が増えていきます。軽度なうちに治療を開始することが大切になっていきます。
特にお家に来たばかりの子犬は環境の変化でストレスを受けやすいため、発症することが多い時期になります。
まずは、一般身体検査と状態確認を行い、必要に応じてレントゲン検査や血液検査を行います。
治療
治療には抗生剤や消炎剤、去痰剤など症状に合わせてお薬を組み合わせて治療をしていきます。発熱により食べないとか呼吸が苦しい場合は、入院して点滴を行う場合もあります。
また、咳はなかなか治りが悪いことが多いため、ネブライザーを併用することもあります。
最後に
子犬は感染症による病気が多いですが、咳に関してはケンネルコフ以外にも犬ジステンパーウイルス感染症、寄生虫感染症、先天性心疾患、フィラリア症などもあるため、「咳かな?」と思った際は早めの検査、治療をお勧めいたします。